我が家では2匹の老猫を飼っていますが、20年前に出会った2匹の母猫(にゃんこ・他界)は元迷い猫でした。
にゃんこを保護する前から考えさせられているのが『餌やり』についてです。
野良猫に餌をあげて後悔している方、野良猫に餌をあげてはダメなの?とお悩みの方は、後悔しないように是非ご覧いただきたいと思います。
野良猫が可哀想で…という気持ちは分かるのですが…
何も考えずにあげるのはNGです!
野良猫の餌やりは、不幸な猫を増やさないために、いくつか気をつけなければならないことがあります。
野良猫の餌やりで後悔しないために
野良猫に餌を与えている人からすれば、良いことをしていると思っているかもしれません。
しかし、野良猫に餌をあげるなら、ある程度のルールに基づいて行わないと、人間も猫も不幸になり、後悔することになってしまいます。
餌をあげるならルールに基づき行わなければなりません。
野良猫の餌やりで怒られた! 通報される前にやめましょう
当然ですが、自宅の庭先などで餌やりをしていて怒られたり、「近所迷惑かも?」と思っているなら、大きなトラブルになる前に即刻やめましょう。
自治体によっては「周辺の住民の生活環境に悪影響を及ぼすような餌やりを禁じる条例」が定められています。
『勧告・命令を受けても改善しなければ5万円以下の過料を課す』という条例のようです。
怒られた人に通報される可能性もあります。
通報される前にやめましょう。
過去には慰謝料55万円を請求された事例もあり
野良猫への餌付けでトラブルになり、慰謝料など55万円の支払いを命じられた事案もあります。
トラブルになっているなら即刻やめましょう。
自治体のホームページなどで餌やりルールを確認しよう
「〇〇市 野良猫 餌やり」
と検索すると、自治体のホームページにルールが記載されています。
まずは、お住いの自治体のホームページをチェックして欲しいと思います。
こちらの3つの共通ルールは基本になっています。
排泄場所を作らなければ、ご近所の庭先で糞尿をしてしまい、問題になる可能性もあります。
「不妊手術⁉」と思われるかもしれませんが、不妊手術を確認をせずに餌をやり続けるのは、不幸な猫をどんどん増やすことになってしまいます。
野良猫への無責任な餌やりは猫を不幸にする理由
野良猫に餌をあげている多くの理由が「猫が可哀想だから」だと思うのですが・・・
逆に猫にとって良くないことをしている可能性があります。
不妊(去勢・避妊)手術は?していなかったら不幸な猫を増やすだけ
野良猫の耳がV字にカットされているのなら、それは去勢・避妊されている印です。
(オスは右耳・メスは左耳、さくら猫と呼ばれています。)
餌をあげている猫が不妊手術をしていなければどんどん増え続けます。
猫の繁殖力は驚異的!
1組のペアが3年後に2千匹になるという計算もあるよ!
殺処分の多くは子猫です。
不妊手術をしていない猫に餌をあげる
⇩
外で子猫が数匹産まれる
⇩
保健所に持ち込まれ、収容頭数を超えたら殺処分
このような悲しい悪循環が繰り返されています。
殺されるためだけに生まれてくるなんて悲しすぎますよね。
そんな悲劇を起こさないためにも、不妊手術していない猫は保護して手術・元の場所に戻す、というTNR活動が行われています。
TNR活動とは?
TRN活動についても自治体のホームページに記載されていることが多いです。
是非、自治体のホームページをチェックしてみて下さい。
栄養問題 家にあるものをあげるのは猫を病気に追いやっている
猫は喜んで食べるかもしれないけど、これらを毎日のご飯にしてたら病気になってしまうニャ。
(昔お弁当のちくわを盗んだことは内緒なのニャ…)
また、猫に食べさせていけないものもあります。
ご存知の方も多いと思いますが、有名なところは玉ねぎ・ネギ・ニラなどの『ネギ類』。
猫の赤血球を破壊する働きがあり、猫が誤って口にしてしまうと最悪の場合死に至る恐れもあります。
玉ねぎをそのまま食べることは考えにくいですが…
玉ねぎが混ざっているハンバーグやスープなどは要注意!
他にも、イカ・タコ・エビ・チョコレートなど、絶対にあげてはいけない食品があります。
本当に猫のことを思って餌をあげるなら、『総合栄養食のキャットフード』一択です。
もしキャットフードを食べない猫だったら、濃い味に慣れてしまっているせいです。
「キャットフードを食べないから他の物をあげる」という考えはやめましょう。
キャットフードには総合栄養食の他に「一般食(副食)」があるニャ。
一般食のパッケージには「総合栄養食と一緒に与えて下さい」と記載されているニャよ。
総合栄養食のキャットフードなら何でもいいと言うわけではありません。
しかし、家にある食べ物をあげるくらいなら、何でもいいので総合栄養食のキャットフードをあげて欲しいです。
食べ物とおやつについては、こちらの記事でも解説していますので、よろしければどうぞ。
>>猫を長生きさせる秘訣 19歳まで長生きした方法とキャットフードとは?
家にある食べ物をあげ、不妊手術をしないということは不幸な猫を増やすだけです。
不幸な猫を増やさないためにも、餌やりはよく考えて行って欲しいと思います。
野良猫の餌やりをやめたら猫はどうなってしまうのか、気になる方はこちらの記事を参考にしてください。
>>野良猫に餌をあげなくなったらどうなる?餌やりをやめるための心得と方法とは?
野良猫を救いたいなら地域猫活動がおすすめ
野良猫を救いたいけれど、不妊手術の問題もあり、ひとりではハードルが高いと思います。
そんな方におすすめしたいのが『地域猫活動』です。
多くの自治体で『地域猫活動』が行われています。
地域猫活動については、自治体のホームページに問い合わせ先が記載されています。
お住いの自治体のホームページで確認してみてください。
注意!猫から人間へ感染する病気もある
猫にひっかかれる・噛まれる・キスなどで感染してしまう病気があります。
ひっかかれたり噛まれた場合は、きちんと消毒しましょう!
感染が疑われる場合は病院に行きましょう。
トキソプラズマは妊婦さんが妊娠中に初感染すると胎児に影響する恐れがあります。
妊婦さんは野良猫との接触は避けた方が良いでしょう。
野良猫は完全室内飼いの猫よりも病気のリスクが高いです。
濃厚接触は避ける、野良猫に触れた後はきちんと手洗いをとする、ということは守りましょう。
野良猫の餌やりで後悔しないために まとめ
年々減少はしているものの、年間2万匹ほどの猫が殺処分されています。
「無責任な餌やり」はやめましょう。
また、野良猫との濃厚接触は避け、触れた後はきちんと手洗いをしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
野良猫を保護する時はこちらの本が参考になると思います。
>>野良猫の拾い方東京都最大の保護猫団体・東京キャットガーディアンの全面協力のもと、長年積み上げたノウハウを詰め込んだ本です。
野良猫に餌をあげなくなったらどうなるか、知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました^^